クラウドファンディング成功のための支援経験に基づく知見
当社は、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」の公式パートナーと提携して、クラウドファンディングに挑戦する方のご支援をしています。
2025年は10件のプロジェクトを支援しました。
これまでの代表的な成果例として、
- 能登の復興支援に関するプロジェクト:獲得金額は1,000万円超え
- 20代起業家の新規開業に関するプロジェクト:獲得金額は300万円超え
- 四国某市を舞台に映画を撮影するプロジェクト:獲得金額は約300万円
などがあります。
こうしたプロジェクトの経験を経て、当社としてのクラウドファンディングの知見をまとめましたので、この記事でご紹介したいと思います。
1. クラウドファンディングは「寄付」ではなく「商業活動」である
大前提として、一般的なクラウドファンディングは「やりたいことがあるけれどお金がないから助けてもらう」という寄付ではありません。
- リターンという商品を企画し、
- それを広めて多くの人に買ってもらうことで、
- 資金を集める
という「商業活動」と捉えるべきです。
2. プロジェクトは「3つのタイプ」に分類できる
クラウドファンディングのプロジェクトは以下のように3つに分類できると考えます。
- 自分のことで資金を集めるタイプ:「新しく会社を立ち上げる資金を集めたい」のようなもの
- コミュニティ内で助け合うタイプ:「イベントを開催したい」など、そのことに関心のある人だけに関係があるもの
- 広く社会的な意味を持つタイプ:「社会課題を解決したい」など、誰もが関係者になり得るもの
最も資金が集まりやすいのは、やはり広く社会的な意味を持つタイプのプロジェクトです。
逆に、自分のことで資金を集めるタイプのプロジェクトは苦労する傾向にあります。ただし、「この(新事業/新会社/新店舗)はこういうことを目指していて、軌道に乗ればこういう社会課題の解決になります」という説明ができれば、広く社会的な意味を持つタイプのプロジェクトに変換ができます。(当社が介在することでそのための仕掛けを提案することも可能です)
3. クラウドファンディングは資金調達としては効率が悪いが、クラウドファンディングにしかできないこともある
クラウドファンディングは、資金調達の方法としては効率が悪いです。集めたお金の何%かはサイトのシステム利用料として回収されますし、リターンを用意して発送する時間と手間と費用も必要です。もし誰かに有料で何かを頼んでいれば(例えば、プロジェクトページ内に挿入する写真や動画を有料で作ってもらうとか)その報酬の支払いも必要です。資金調達だけが目的なら、金融機関からの融資など別の方法を検討したほうがいいくらいです。
他方で、融資にはなくてクラウドファンディングにはあるものも確かにあります。それが、クラウドファンディングを通した「広報」や「ファンづくり」です。クラウドファンディングのページに自身の想いや考えを書き綴る。今まで自分のことを知らなかった人の目にも触れる。その過程が「広報」や「ファンづくり」につながっていきます。
4. プロジェクト開始前に自身のことを整理する
現場で痛感したのは「クラウドファンディングの設計の前に、事業そのものの整理が必要」だということです。
- そもそも何をしている事業者か?
- なぜ今、このプロジェクトが必要なのか?(プロジェクトを実現させて資金を得て何をしたいのか)
- 誰に仲間になってほしいのか?(ターゲットの明確化)
これらを突き詰めることで初めて、「欲しいと思われるリターン」や「心に刺さる言葉」が生まれます。リターンの設計は、まさにマーケティングそのものです。
5. 最適なリターンを作る
クラウドファンディングは広報やファンづくりだとさっき書きました。「誰に知ってもらいたいのか」を考えると、誰に向けて発信すればいいかが決まります。
その人たちの多くが欲しいと思うリターンを設計できれば、購入数が増え資金が集まります。
リターンを設計する際には次のような点を考え抜くと最適解が見えてきます。
- プロジェクトオーナーはどういう存在で、
- 今回のクラウドファンディングで何を実現したいのか
- どういう人にこのプロジェクトを知ってもらって支援してもらいたいのか
- そのためにどういうリターンを用意すると購入してもらいやすいのか
なお、リターンにも調達コストがかかることを忘れてはいけません。
- イベントを実施するプロジェクトなら、そのイベントの招待券
- 何かモノを作るプロジェクトなら、そのモノをプレゼント
というように、その事業を進める中で提供できるリターンを用意できれば、調達コストを抑えることができます。
6. プロジェクト開始後もしっかりコミットしないと結果が出ない
ここまではクラウドファンディングの考え方や準備(リターンの設計)について書いてきました。
プロジェクトを開始して「今日からリターンを購入できますよ」となって以降も、しっかり関わっていかないと結果はでません。逆にいえば、関わり方が結果を左右します。その意味ではクラウドファンディングはけっこうな大仕事です。
色々なところに拡散してプロジェクトを知ってもらって共感してもらってリターンを購入してもらう。
サイトによっては、露出増加のためにアルゴリズムハックが必要になることもあります。
けっこう大変な作業で、心が折れそうになることもあります。
それでも、やることで広がることや新しくつながるご縁はあると思いますし、確かに資金も入ります。
楽そうに見えるかもしれませんが実際にはそうとも言えません。
まとめ
クラウドファンディングは打ち出の小槌でも魔法の杖でもなく、何でもかんでもやればお金が入るわけではありません。
資金を入れる方(リターンを購入する方)が自身との接点を感じられるプロジェクトや、資金を入れることに意味を見出せるプロジェクトであること(それは広く社会的な意味を持つタイプのプロジェクトである場合が多いようです)。
その方たちが欲しいと思えるようなリターンを設計して提供していること。
プロジェクトの存在やリターンの良さを知ってもらうためにプロジェクトオーナー自らがあちこちで宣伝活動をすること。
このあたりがどの程度高いレベルでできるか次第で、クラウドファンディングの結果が変わるように思います。
クラウドファンディング タスクリスト
①まず、自社のことを整理する
- 何をしている事業者か
- どういうことを目指しているのか
- 社会に対してどういう価値を提供しているのか
など
②クラウドファンディングのプロジェクトを企画する
- 今回のクラウドファンディングで何を実現したいのか
- なぜ資金が必要なのか?何にお金がかかるのか?
- このプロジェクトを通して誰が喜ぶのか
など
③リターンを企画する
- プロジェクトを誰に(どういう人に)知ってもらいたいのか
- その人たちはどういうリターンが欲しいのか
など
④(プロジェクト公開後)どのように拡散するか
- SNSの運用状況はどうか
- 拡散を手伝ってくれる人はいるか
など
貴方の「熱い想い」を、成果に繋がる「言葉」に変えます
合同会社6483worksでは、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」の公式パートナーと提携して、クラウドファンディングを実施するためのご支援をおこなっています。こちらのページでもサービスについて紹介しています。
- クラウドファンディングに興味はあるが一人でできるか不安...
- クラウドファンディング、何からやったらいいの!?
という方は下記のお問い合わせフォームからお気軽にお声掛けください。
当社が公式パートナーと提携して展開するクラウドファンディング支援の特徴は、1回のプロジェクトを成功させることだけでなく、クラウドファンディング力をつけて2回目・3回目と回を増すごとに支持を広げて本業も拡大できる、「実力づくり」を大切にしていることです。
また、ライター/編集者として言葉を扱っている当社が関与することで、クラウドファンディングにおいて人が動く(支援者がリターンを購入する)ための言葉についてもこだわったご支援をしています。人は論理だけで動くのではありません。最後に背中を押すのは「感情」です。プロジェクトの中にどうやって「感情のフック」を生み出すかを大事にしています。

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